毎月11日と27日に八尾御坊(大信寺)付近一帯で開かれる露店市を、地元の人は「お逮夜市」と呼んでいます。
古くは、久宝寺御坊(顕証寺)から八尾御坊に至る沿道いっぱいに、さまざまな物資を商う露店が立ち並び、河内一円はおろか大和方面からの買い物客で賑わう名物市でした。
お逮夜市の由来は定かではありませんが、27日は浄土真宗の宗祖親鸞聖人の逮夜(仏教語で命日の前夜の意味)にあたり、この日、八尾・久宝寺の両御坊で行なわれる法要に集まる参詣客目当てに開かれた市が、その名の起こりだといわれています。
また、11日については、顕証寺の初代住職実順の命日(3月11日)と関係しているなど、諸説があるようです。